【イギリス競馬】馬インフルエンザ発生でレースは中止に【2019/2/13より再開】

【2019/2/20 更新】

2月6日(現地)、英国競馬統括機構(BHA)は2月7日にイギリス全土の競馬場で行われるレースを全て中止することを発表。2月7日にイギリスで開催予定だった競馬場は、ハンティンドン競馬場、ドンカスター競馬場、フォスラス競馬場、チェルムスフォードシティ競馬場の4場。

開催中止理由は、3頭の馬から「馬インフルエンザ」の陽性が確認されたため。(いずれの馬も予防接種を受けていた)

BHA発表(2/6)によれば、陽性が確認された馬はエアー競馬場とラドロー競馬場でレースに出走していたため感染が拡大する可能性があること、感染拡大を防ぐため馬の移動制限を設けたことなどを説明しています。

 

馬インフルエンザとは

JRA(日本中央競馬会)によれば、次のように馬インフルエンザの解説がされています。

馬の急性伝染病であり、ウィルスによって発熱と呼吸器障害をきたす。

伝染は空気感染の形をとり、伝染力は極めて強く、日本では昭和46から47年に流行し、競馬の開催が中止となった。

潜伏期間は3から7日で、39から40℃の発熱、水様性鼻汁と激しい咳が特徴である。

*公式サイト:JRA(日本中央競馬会)

人間でいう「カゼ」のような症状、その上「伝染力が強い」ということから流行したら大変なので、イギリス競馬の開催中止もやむなしですね。

 

日本で馬インフルエンザが流行したことは?

日本の競馬でも馬インフルエンザ流行のため、1971年から1972年にかけて一部開催中止、2007年に一部開催中止の措置がとられたことがあります。

特に、1971年から1972年は主要レースの日程が大きくずれ込んだりしていました。

 

日本での馬インフルエンザ対策は?

JRA(日本中央競馬会)の説明では、

現在、乗馬を含む軽種馬は予防接種が義務づけられており、中央競馬では、予防接種を実施していない馬の施設内入厩は拒否し、防疫に努めている。

*公式サイト:JRA(日本中央競馬会)

とういことなので、日本全土に爆発的に感染拡大することは少ないかと思われます。しかし、可能性がゼロではないので「防疫対策」はしっかり実施して欲しいですね。

 

海外で流行して中止になったことは?

2007年8月、オーストラリア全土で開催が中止になったことがあります。

また、メルボルンスプリングカーニバルでは厳重な防疫対策をしていた中で発生したことから、シドニーでは同年12月1日まで開催中止に追い込まれています。

 

イギリス競馬の再開はいつ?

2月7日、英国競馬統括機構(BHA)は2月13日までイギリスでのレースを中止すること、また2月13日にレースが再開できるかどうかについては2月11日に決定することを発表。

2月11日に再開するか否かを決定する理由として「馬インフルエンザの症状が現れるまでに最大3日かかり、感染に関する情報収集することができるのが最短で2月10日までかかるため」と説明しています。


【追記】

2月11日、英国競馬統括機構(BHA)は2月13日にレースを再開することを発表。

2月13日から再開されるのは、ラッセルバラ競馬場、プランプトン競馬場、サウスウェル競馬場、ケンプトンパーク競馬場の4場。

なお、防疫対策として「過去6ヶ月間に予防接種を受けていない馬は出走を認めない」、「調教師は競馬場に到着したら馬の健康診断書の提出をすること」としています。

また、2月12日には主要レース(フェスティバル)に向けて、代替レースを追加予定であることも発表。

(予防接種を必要とする馬がレースに出走できるよう、代替レースの追加は2月23日またはその前後を予定。)

レースについては、イギリスでの他のレースと同様に「過去6ヶ月間に予防接種を受けた馬のみ出走可能」としています。

 

代替開催の日程が決定

【追記】

2月14日、英国競馬統括機構(BHA)は馬インフルエンザによる6日間の開催中止に伴う代替開催の日程を発表。

2月20日から2月28日にかけて、6場の競馬場で行われます。


【代替開催の日程】

2月20日:チェルムズフォードシティ競馬場

2月21日:ウルヴァーハンプトン競馬場

2月22日:キャタリック競馬場

2月25日、26日:アトックスゼター競馬

2月28日:ラッセルバラ競馬場


 

最後に

今回、イギリスで馬インフルエンザ感染が確認された3頭は「予防接種を受けていた」のにも関わらず感染を確認。

人間でも予防接種を受けていて「かかる人はかかる」のでそういった類なのでしょうか?それとも予防接種では効き目のない「新型」なのでしょうか?

現在、イギリスやアイルランドは障害シーズン真っ只中で競馬関係者や馬に大きな影響が出ます。また、3月には障害レースのビッグイベントでもあるチェルトナムフェスティバルも控えており、4月から5月の春には本格的に平地シーズンがスタート。

日本は防疫対策が世界的にもかなり厳しくしっかりしているので、海外から馬インフルエンザが持ち込まれる可能性は少ないと思います。しかし、これから日本から海外遠征を予定している・考えている各陣営にとっては「馬インフルエンザ」は不安材料でしかありません。

2月13日からイギリスでレースが再開されます。大きな混乱もなく、蔓延しなかったのはBHAの早い対応が功を奏したと思います。