【アメリカ・サンタアニタパーク競馬場】死亡馬多発で無期限閉鎖【3月29日よりレース再開】

*2019/4/23 更新


3月5日(現地)、アメリカ・サンタアニタパーク競馬場はレースと調教場の閉鎖を発表。

閉鎖措置となったのは、サンタアニタパーク競馬場で故障馬や死亡馬が相次いでおり、その原因究明を行うため。

閉鎖期間が確定していないことから、実質「無期限閉鎖」といった状況です。


3月29日(現地)よりレースを再開することが、サンタアニタパーク競馬場公式HP(現地3月24日)で発表。

 

閉鎖された理由(詳細)

3月5日(現地)、レッツライトザウェイ(Lets Light the Way)とダンケルク(Dunkirk)が調教中に故障、予後不良の診断。

2018年12月26日から2019年3月5日までの期間で、レース中または調教中での死亡はダンケルクが21頭目。

約2ヶ月半の期間で多くの死亡馬がでていることから、馬場検査と原因究明を行うため閉鎖に至っています。

 

2月末にも馬場検査をしていた

2018年2月23日から25日の3日間でも、3頭の馬が調教中に故障し予後不良。

なお、この3頭のなかにはG1馬バトルオブミッドウェー(2017年ブリーダーズカップダートマイル優勝馬)も含まれていました。

レース中・調教中の死亡が増加していることもあり、サンタアニタ競馬場は2月25日・26日の調教中止を発表。しかし、複数の調教師が異議を唱えたため2月25日は本馬場を開放することを決定。

馬場検査は2月26日から27日にかけて行われ、この時は「問題ない」と判断されています。

 

今後のレース日程は

サンタアニタハンデキャップ(G1・現地3月9日)を含む週末に行われるレースについては、全て日程変更が決定。

 

【追記】レース・調教再開

3月8日(現地)から、調教コースが再開。(調教は軽いもののみに制限)

3月11日(現地)、本場場での調教再開。(調教は軽いもののみに制限)

3月29日(現地)よりレース再開。(サンタアニタパーク競馬場公式HP 現地3月24日付)

 

まとめ

サンタアニタパーク競馬場では、2019年ブリーダーズカップが11月1日・2日に開催予定、またケンタッキーダービーへ向けての重要なレースも開催予定となっています。

肝心の馬場は2月26日から27日にかけて検査が行われ、2月28日から通常通り再開、その矢先に故障で死亡事故が発生。

結果、約2ヶ月半の短期間で延べ21頭の馬が予後不良となってしまいました。(合掌)

21頭というのは多いと思いますが、原因は馬場なのか、コースなのか、それとも異常気象(大雨)なのか・・・。

ハッキリ原因がわからないまま再開したとしても、競走馬や騎手へのリスクが大きくなるなるだけなので、原因を突き止め改善されるまでの閉鎖はやむを得ないですね。

2018年12月からは、ブリーダーズカップチャレンジレースが始まっています。

何とかブリーダーズカップ本番までに、原因究明と改善・再開をしてほしいところです。

 

追記

【2019/3/16】

3月14日(現地)、プリンセスリリービー(Princess Lili B/牝3歳)が本場場で調教中に故障、予後不良の診断。

3月11日(現地)に本場場で調教が再開されてから初めての死亡馬で、2018年12月26日の開催スタートから22頭目(レース中、調教中含む)となりました。

 

【2019/3/18】

サンタアニタ競馬場公式ホームページ(3月16日)で、3月29日からレース再開予定であること、カリフォルニアパーク競馬場及びゴールデンゲートフィールズ競馬場での薬物使用における規則改訂などを発表。(全レース当日の投薬(シラックス含む)使用禁止をすることなど)

 

【2019/3/25】

サンタアニタパーク競馬場公式HPで、閉鎖期間に行われる予定だったレースの代替開催日を発表。(現地3月24日付)

・フランク・E・キルローマイルステークス(G1):3月30日(現地)に開催。(3月9日開催分)

・ビボルダーマイルステークス(G1):3月30日(現地)に開催。(3月16日開催分)

・サンタアニタハンデキャップ(G1):4月6日(現地)に開催。(3月9日開催分)