【イタリア競馬G1消滅】2019 ヨーロッパで開催される重賞競走の昇格/降格

1月24日に英国競馬統括機構(BHA)で行われたヨーロッパ・パターン競走委員会(EPC)の会合において、ヨーロッパ重賞競走の昇格・降格のほか、フランスで行われるジャンプラ賞とロワイヤリュー賞の距離変更に至ったことを2月6日に発表。

委員会ではイタリア競馬で唯一のG1レースであるリディアテシオ賞の降格が決定。この結果、残念なことにイタリアで行われるG1が消滅しゼロとなりました。

また、2020年に「降格の可能性があるG1、G2レース」も併せて挙げられ、その中にはドイツのG1・2競走が含まれています。

 

昇格したレース(2019年)

グループレースの昇格:7レース

リステッドの昇格:5レース

昇格レース合計:12レース

*グループレース昇格のみ記載しています。

 

グループ2(G2)からグループ1(G1)に昇格

【ロワイヤリュー賞】

フランス パリロンシャン競馬場

開催日:2019年10月5日(現地)

3歳以上牝 芝2800m

*距離:芝2500mから芝2800mに変更。

 

グループ3(G3)からグループ2(G2)に昇格

【バランシーンステークス】

アイルランド カラ競馬場

開催日:2019年6月28日(現地)

2歳牝 芝1207m(6f)

 

【シティオブヨークステークス】

イギリス ヨーク競馬場

開催日:2019年8月24日(現地)

3歳以上 芝1408m(7f)

 

【ドルメロ賞】

イタリア サンシーロ競馬場

開催日:2019年10月20日(現地)

2歳牝 芝1600m

 

リステッドからグループ3(G3)に昇格

【ジュヴェナイルフィリーズスプリント】

アイルランド ネース競馬場

開催日:2019年5月19日(現地)

2歳牝 芝1207m(6f)

 

【プライドステークス】

イギリス ニューマーケット競馬場

開催日:2019年10月11日(現地)

3歳以上牝 芝2011m(10f)

 

【ゼットランドステークス】

イギリス ニューマーケット競馬場

開催日:2019年10月12日(現地)

2歳 芝2011m(10f)

 

降格したレース(2019年)

グループレースの降格:2レース

リステッドから降格:7レース

降格レース合計:9レース

*競馬場、競走条件は2018年のものです。

 

グループ1(G1)から降格

【リディアテシオ賞】

イタリア カパネッレ競馬場

3歳以上牝 芝2000m

 

グループ3(G3)から降格

【ザワウィカップ】

スウェーデン イエゲスロー競馬場

3歳以上 ダ1200m

 

リステッドから降格

【サブロネ賞】

フランス ドーヴィル競馬場

2歳 芝1500m

 

【ノイエボイツポカール】

ドイツ ハノーファー競馬場

3歳以上 芝1600m

 

【ロチェスタウンステークス】

アイルランド ネース競馬場

2歳 芝1006m(5f)

 

【カーリングフォードステークス】

アイルランド ダンダーク競馬場

2歳 芝1006m(5f)

 

【カルロキエザ賞】

イタリア カパネッレ競馬場

3歳以上牝 芝1200m

 

【ノースクダービー/ノルウェーダービー】

ノルウェー  オーブレボル競馬場

3歳 芝2400m

 

【アヴァンシュグランプリ】

スイス アヴァンシュ競馬場

3歳以上 芝2400m

 

距離変更は2競走(2019年)

【ロワイヤリュー賞・G1】

*2019年にG1昇格

変更前:芝2500m

変更後:芝2800m

 

【ジャンプラ賞・G1】

変更前:1600m

変更後:1400m

 

2020年に降格の可能性があるG1、G2レース

2020年に降格してしまうかもしれないレースを国別にまとめています。

*競馬場、競走条件は2018年のものです。

 

フランスのグループレース

【マルレ賞(G2)】

サンクルー競馬場 3歳牝 芝2400m

 

【ウジューヌアダム賞(G2)】

メゾンラフィット競馬場 3歳 芝直2000m

 

ドイツのグループレース

【ドイチェスダービー(G1・ドイツダービー/独ダービー)】

ハンブルグ競馬場 3歳牡・牝 芝2400m

 

【オイロパ賞(G1)】

ケルン競馬場 3歳以上 芝2400m

 

【ディアナ賞トライアル(G2・ドイツオークストライアル)】

ホッペガルテン競馬場 3歳牝 芝2000m

 

【ゴルデネパイチェ(G2)】

バーデンバーデン競馬場 3歳以上 芝1200m

 

イタリアのグループレース

【イタリア共和国大統領賞(G2)】

カパネッレ競馬場 4歳以上 芝1800m

 

トルコのグループレース

【トプカピトロフィー(G2)】

ヴェリエフェンディ競馬場 3歳以上牡・牝 芝1600m

 

まとめ

イタリア競馬でたった1つのG1レース・リディアテシオ賞がG2降格となり、イタリアのG1レースが消滅となってしまいました。

2018年のリディアテシオ賞を勝ったのはゴッドギヴン(God Given/GB)で、当時の調教師はイタリア出身のルカ・クマーニ(Luca Cumani)元調教師。(2018年12月末に調教師引退)

くしくも、クマーニ元調教師は引退する2018年にイタリア最後のG1を調教師として勝利を収める格好となりました。

イタリアといえば、2015年にJRA通年免許を取得したミルコ・デムーロ騎手をはじめ、ランフランコ・デットーリ騎手、クリスチャン・デムーロ騎手(ミルコ・デムーロ騎手の弟)、アンドレア・アッゼニ騎手など名騎手を輩出。

先に名前を挙げた騎手は、いずれもイタリア以外の国を拠点として活躍。競馬を知っている方なら名前を聞いたことのある騎手もいるかと思います。

イタリア競馬は、経営難で賞金カットを行い競馬関係者によるストライキのため開催が中止になったり、財政難を理由に「賞金未払い」という問題も起ったこともあって、2014年にはパート1国からパート2国に格下げされる事態に。

お世辞にもイタリアの競馬関係者を取り巻く環境は「いい環境」とは言えず、本来なら「母国イタリアを拠点にしたい」というのが本音だと思いますが、こんな状況では母国を離れ他国に拠点を移さざるを得ないですね。

今後、イタリアでG1に昇格できるレースがあるかも知れません。しかし、現段階ではなかなか難しいところで時間もかかるでしょう。

そして、「2020年に降格危機」と名指しされたG1レースが、意外にもドイチェスダービー(ドイツダービー)とオイロパ賞のドイツ2競走。

2020年もG1格付けが維持できるでしょうか。降格になるかどうかは2019年のレース内容にかかっています。

さて、日本の中央競馬(JRA)では賞金が支払われ、レースも開催中止になりにくいですね。(その昔は競馬関係者のストライキもあり開催中止になることもありました。)

イタリア競馬の惨状を考えれば、JRAはしっかりした運営(経営)・開催をしていると言えます。

地方競馬は中央競馬ほどの売上がないため財政面で苦しい部分もありますが、運営を継続できるよう踏ん張ってほしいですね。