2018年グランドナショナル(G3)の41番スパイダーエディ(SPIDER-EDE)とは何なのか?

2018グランドナショナル(G3)レース結果のところでチャリティー枠を書いていますが、41番スパイダーエディ(SPIDER-EDE)については、少し長くなりそうなので別にしました。

「41番こと?そんなの知っているよ」って方は、この内容は読まなくて大丈夫なのでさっと飛ばしてください。

さて、日本でグランドナショナルといえばレース概要、結果についてマスメディアやネット等で多数報じられますが、41番の存在については触れられることがありません。

 

出走頭数の制限が40頭までなのに41番?

41番は私が書いた出走馬一覧が間違っているのではありません。

ただ、実際にレースをするのは馬番1番から40番までの馬しかレースをしないので、そういう意味では「出走馬と違うんだから、間違っているじゃないか!!」と言われれば何も反論はできません・・・。そういったツッコミはご勘弁を。

で、この41番は何なのかと言うと「チャリティーキャンペーン」のために主催者側が設けた馬番なんですよ。
ですので「41番の馬が実際にレースに出走し障害を飛越する」ということではないので、41番の馬券というのも当然ありません。

昨年のグランドナショナルでも今年と同じく主催者側が馬番41番を設けていますが、それについては後述します。

何のためのチャリティーキャンペーン?

小児に発生する稀な脳腫瘍(DIPG)を患った、幼い女の子の治療費を集めるための「チャリティーキャンペーン」です。

小児脳幹部グリオーマ(しょうにのうかんぶグリオーマ、英: Diffuse intrinsic pontine glioma、略称:DIPG)とは、脳腫瘍の一種。別名:小児脳幹部神経膠腫。グリア細胞が変異した癌であるグリオーマが脳幹部(主に橋)に発生する。手術不可能な部位にて、主な治療法は放射線治療と化学療法になるが、化学療法について現在めぼしい効果は上がっていない。主に5歳から10歳の小児に発症する。一方でマイナーではあるものの15歳以上の患者も一定数居る。(Wikipediaより)

 

ご家族の話では、

「現時点で最低70万ポンドの資金を調達する必要があります。現在までに20万ポンドは集まっていますが道のりは長いです。」

とのこと。

現在のイギリスでは治療不可能で、メキシコでの治療を受け続ける必要があり莫大な治療費がかかります。

 

スパイダーエディ(SPIDER-EDE)って?

脳腫瘍を患っている女の子とは、イギリス・リバプール出身のエディ・モリニューちゃん(Edie Molyneux)3歳。

大好きなのはスパイダーマンで、エディちゃんが大好きなスパイダーマンの後に自身のファーストネームであるエディを付け足した名前で、スパイダーエディ(SPIDER-EDE)。

 

2017年の馬番41は?

昨年(2017年)は5歳の男の子、ブラッドリー・ローリー君(Bradley Lowery)が41番を与えられ、ブラッドリー・ローリー(Bradley Lowery)で登録。
ブラッドリー君は小児がん(神経芽細胞腫)を患っていましたが、昨年のグランドナショナルデーにはエイントリー競馬場に家族とともに来場。

しかし、残念ながらブラッドリー君は同年7月に亡くなっています。(合掌)

 

競馬のレースそのものが募金活動に一役買っている

グランドナショナルというイギリスで人気があり、かつTV視聴率も高いレースで特別な馬番を設けてチャリティーキャンペーンを行うっていうのはいかにも欧米らしいです。

今回エディちゃんが必要とする70万ポンドは日本円で1億500万円。
(1ポンド=150円換算)

一気に必要金額に達することはないとしても、多くの人々に募金を呼びかける機会にグランドナショナルを利用するのはいいアイデアだとは思いますね。

日本でも競馬関係者が寄付していますし、競馬場に来場するお客さんに募金を呼びかけたりもしています。ですが、「主催者が特別に馬番を設ける」というのは日本ではしていないので、こういったところは見習うべきでしょう。
(日本ダービーや有馬記念とか、普段競馬をしない人でも知っているレースで実施すれば、それなりの金額は集まりそうです。)

ちなみに私は、Tポイントや楽天ポントなど使う機会がしばらくなさそうなポイントや期間限定ポイントは、ネットを通じてポイント寄付しています。

寄付を今までしたことない方は、ネットで調べてるなどして大丈夫そうなところへ少しの金額でもいいので一度寄付してみては。